事業の概要・目的
地域に根差してグローバルに活躍できる技術者・主体的に行動できる社会人の育成
地域に根差してグローバルに活躍できる技術者・主体的に行動できる社会人の育成
本学では、「社会を真に救うには、たとえ一隅といえども、社会を変革し続ける能力を持つ人材の育成が急務である」と考え、平成25年度より中長期計画として、(1)グローバル時代に対応する社会人基礎力の養成、(2)イノベーション・発明発見能力の錬磨、(3)起業家精神の陶冶、なる3大方針に基づいて、教育改革を行っている。特に(1)については、すでに平成22年度より、グローバルに活躍できる技術者育成を目指して、英語教育の抜本的見直しを行い、15名に及ぶネイティブの教員によるSILC(Sojo International Learning Center)を立ち上げ、講義はすべて英語で行うコミュニケーション重視の英語教育を行ってきた。また同時にアクティブ・ラーニングのためのSALC(Self-Access Learning Center)の施設も設置し、専任教員を配置して、独自の英語教育の自律学修プログラムを構築してきた。SALCは、開設当初こそ年間の述べ利用者数が約1,500人(全学学生数約3,500人)であったが、開設4年目の昨年度は、年間約18,000人にまで増大し(下図参照)、本学学生の自律学修マインドの育成に貢献してきた。
課題解決のための取組
本事業では、このSALCで培ったノウハウを全学の専門科目等に波及させることによって、本学における教育の多くがアクティブ・ラーニングの要素を取り入れることが可能になり、学生の主体的学びの促進、学修時間の確保(単位の実質化)につながることが期待される。そのために、本学アクティブ・ラーニングの拠点となる全学SALC及び学科SALCを設置する。また、これらのSALCにおいて、個々の学生の自律学修を促し各専門科目の講義と図書館利用を連携させるファカルティーデベロッパーと学生ファシリテーターの育成を目指す。さらに学生証をICカード化し、図書館の入退館システムと連動させて、学生の自律学修時間を把握し、単位の実質化をはかる。本事業においては、上記、中長期計画の3大方針の(1)グローバル技術者育成をさらに加速し、(2)(3)の基礎となる学生の主体的学びのマインドを醸成し、アクティブ・ラーニングを普及させることを事業目的とする。
本事業が最終的に目指す数値目標
具体的な実施計画における指標 | 25年度 | 28年度(当初予定) | 28年度(実測値) | 31年度(目標値) |
---|---|---|---|---|
アクティブ・ラーニングを導入した科目の割合 | 8.2% | 12% | 20% | 15% |
アクティブ・ラーニングを導入した科目のうち、必修科目の割合 | 53% | 60% | 61% | 70% |
アクティブ・ラーニングを受講する学生の割合 | 48.2% | 80% | 92.9% | 100% |
学生一人当たりアクティブ・ラーニング科目受講数 | 0.87科目 | 1.0科目 | 3.7科目 | 2.0科目 |
アクティブ・ラーニングを行う専任教員数(約250人中) | 64人 | 80人 | 120人 | 100人 |
学生一人当たりアクティブ・ラーニング科目に関する授業外学修時間 | 2時間 | 3時間 | 5時間 | 4時間 |
学生の自立学修を支援するファカルティディベロッパー数 | 0人 | 11人 | 13人 | 11人 |
優れたリーダーシップを持つ学生の養成数(約3500人中) | 約200人 | 約320人 | 約911人 | 約400人 |